1.5倍ひだ・2倍ひだ。両方柄出る不思議なカーテン
2020/02/27
【1.5倍ひだ・2倍ひだ。両方柄出る不思議なカーテン】
岐阜県大垣市のカーテンShikano(しかの)の川口です。
今日は冷たい風が吹き、寒い日となっています。
ついさっき、カーペットの配達に行ってきましたが、養老の滝で有名な養老町という山に近い所でしたので、急にみぞれのようなものが降ってきて寒かったです。
さて、先日からご紹介している新しく仲間入りした尾州マークのカーテン。
今日は、1.5倍ひだに仕上げても2倍ひだに仕上げても、柄出しできるという不思議なカーテンのご紹介です。
まず、1.5倍ひだ・2倍ひだとはなんなのか?
1.5倍ひだというのは、仕上げ幅に対して1.5倍の幅の生地を使って作るカーテンのこと。
ひだをつまんである山の部分が小さくて、ひだとひだの間隔が広いですが、生地を使う量が少ないのでその分価格を抑えて作れます。
それに対し、2倍ひだというのは、仕上げ幅に対して2倍の幅の生地を使って作ります。
ひだをつまんである山の部分が大きくて、ひだとひだの間隔が狭いカーテンです。
ウェーブが大きくて深いので、豪華に仕上がります。
そして、柄出しとは。
ちょうどひだをつまんである部分で、同じ柄が出るように作ること。
生地幅が150㎝幅で柄の横リピートが25㎝(25㎝ずつの柄の繰り返し)の生地は、同じ柄が6回繰り返してあるので、ひだを6個つまむとちょうど同じ柄が出ます。
この作り方をすると、2倍ひだのカーテンが仕上がります。
こちらは2倍ひだの見本です↓
同じ150㎝幅の生地で1.5倍ひだのカーテンを作ると、ひだを7個つまむので柄がずれてきます。(柄が6個に対して、ひだを7個作るため)
こんな感じ↓
2倍ひだで柄出しできるように生地が作られているのでこうなります。
このシステムを覆す、同じ柄なのに1.5倍ひだでも2倍ひだでも、柄がちゃんと同じところで出るように作られている生地がありました!
それがこちら。
1.5倍ひだ↓
そして2倍ひだ↓
色違いの同じカーテンです。
なぜこんなことができるのか?
柄の横リピートと生地幅が関係してきます。
横リピート22.5㎝×7柄=157.5㎝で、約158㎝幅の生地です。
1.5倍ひだで作るときは、ひだを7個つまむのでちょうど柄が出ます。
2倍ひだで作るときは、ひだの数に合わせて柄を切り落とします。
このサンプルでは、1枚の布で2倍ひだのカーテンを作っているので、ひだの数は6個。1柄分生地を切り落としました。
切り落とすということは、少しだけ通常縫製に比べてひだの山が小さくなりますが、ほとんど分かりません。(ちゃんと2倍ひだになります)
ただ、仕上げ幅によっては、通常よりも1枚多く布を足さないと2倍ひだにならない場合がありますので、金額が高くなることも。
ちょっと難しい説明になってしまいましたが、それを理解して販売しなければ専門店とは言えません!
ぜひ、カーテンは窓装飾プランナーのいるお店でお選びくださいね。