ウォッシャブルのカーテンとそうでないカーテン。
2018/07/23
まったく雨が降らない日々が続いています。これだけ降らないというのも珍しいですね。雨が降って、少し地球を冷やしてもらいたいものです。でも、これからの時期はゲリラ豪雨や雷雨が起こりやすいので、注意が必要ですね。
せっかくお天気がいいので、カーテンを洗濯しましょう!
お盆にご実家に集まったりしますよね。ここ大垣市近辺では、お盆に息子・娘家族を迎えるお家が多くあります。
なので、お盆前にはお部屋をきれいにしよう!という習慣があり、カーテンを洗ったり、新しく買い替えたりする時期でもあります。
お洗濯をするときは、カーテンに付いている洗濯表示をよく見て洗ってくださいね。
水洗いできるものは、カーテンフックを取り外し、たたんでネットに入れ、弱水流で洗濯機で洗えます。
脱水は軽くすませ、乾かすときは元通りフックを付けて、カーテンをレールに吊って軽く引っ張って形を整え、そのまま乾かします。
お天気がいいですし、エアコンをかけていると乾くのも早いでしょう。
ところで、カーテンを購入するときにこんなマークを見たことありませんか?
一般社団法人日本インテリアファブリックス協会(NIF)が表示共同化のために統一し商標登録したマークのうちの一つです。
「ウォッシャブル」マークは、家庭用洗濯機において丸洗いが可能であり、寸法変化率、染色堅牢度、外観の判定基準に適合するカーテン用生地、縫製カーテン及び椅子張り地に表示できるマークです。
簡単に言うと、洗濯機で洗えて、洗ってもサイズがあんまり伸びたり縮んだりせず、色落ちもそんなにしなくて、見た目もおかしくならない布地のものに表示できるマーク。
最近は、ポリエステル100%のカーテンが多いので、洗濯機で洗えるものが非常に多くなっています。ポリエステルの特徴については、また後日書こうと思います。(→記載しました。http://www.i-shikano.co.jp/blog/post-118/)
水洗いができないものの代表としては、「麻」「綿」のカーテンです。水洗いすると、すごく縮みます。水洗いしなくても、空気中の湿気の影響でも、伸びたり縮んだりするくらいです。
でも、とっても風合いがよくて、ナチュラルな空間にはぴったりの麻や綿のカーテン。
しかのにも展示してあります。これらは、麻(リネン)のカーテンです。
この中の一つの価格表です。
取扱表示というのは、洗濯表示のことです。平成28年12月から表示が新しくなりました。
左から、
洗濯処理はできない。
漂白処理はできない。
洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。
底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
石油系溶剤(蒸留温度150~210℃、引火点38℃~)でのドライクリーニング処理ができる。(弱い処理)
ウェットクリーニング処理はできない。
という意味です。
そして、寸法変化率。水洗いをすると、縦方向に7%縮むと書いてあります。
7%ってどれくらいでしょう?
丈が200㎝のカーテンなら、14㎝も縮むということです。
もちろんウォッシャブルマークは付いていません。
それに比べて、ナチュラルテイストのポリエステル100%のカーテンはこちら。
価格表です。
取扱表示は、
液温は、40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
漂白処理はできない。
洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできない。
日陰でのつり干し乾燥がよい。
底面温度 150℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができる。
パークロロエチレン及び記号Ⓕの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理ができる。(弱い処理)
そして、機能性に「ウォッシャブル」付いていますね。
寸法変化率-0.5%ですので、200㎝の丈のカーテンなら、1㎝縮むということです。
このウォッシャブルマークを表示するためには、試験に合格しなければいけません。
その試験方法と判定基準は、http://nif.or.jp/mark/images/performance_04_2016.pdf に書いてあります。
少しだけ説明しますと、試験の方法は以下のよう。
JIS L 1930 C4M法(つり干し)による洗濯、乾燥の繰り返し5回後の外観・変退色・寸法変化率を測定する。試験には60㎝×60㎝以上の試験片を使用する。
「JIS L 1930 C4M法」って?次から次へと分からないことが出てきますので、調べました。
「JIS L 1930 繊維製品の家庭洗濯試験方法」というのがありまして、その中の方法No.C4Mで洗濯する方法です。水温、水量、洗濯時間など、細かく決められています。
この方法で洗濯、乾燥を5回繰り返したあとの寸法変化率が、縦方向に±1%以内、横方向に±2%以内ならOK!(他の試験項目もあります。)
お洗濯するときのことも考えて、自分に合ったカーテンを選ぶのがいいですね。